【八尾市】ひとりで悩まないで――先生や保護者を通さずいじめの相談が出来る「やおっこ手紙相談」の取り組みが始まりました。
学校でのいじめ問題が絶えません。中には命を絶ってしまう子どももいます。
相談してくれたらよかったのに、と親御さんは思うでしょうが、「親に心配をかけたくない」と話せない子どもが実はたくさんいるんです。
また先生に相談したらそのことが周りにバレてしまい、いじめがエスカレートしてしまう事態を恐れて先生にも話せなくて、一人で抱え込んだ挙句最悪の事態に……ということが起こりえます。
八尾市では昨年度、市内の児童・生徒と意見交流を行った際に、心配をかけたくないため保護者に相談しにくいといった生の声を聞き取り、そこからこのたび「やおっこ手紙相談」という取り組みが始まりました。
このような郵便物として送れる一枚の用紙が学校で配られます。もちろん切手もいりません。そのほか市内の各公共施設にも配架されています。
裏面は相談ごとや氏名などを書くスペースと、このようなメッセージ。
相談が届く先は、弁護士、心理士、教育アドバイザーなどの専門職と、これまでそうだん関係の仕事をしてきた職員によって構成される、「やおっこ相談チーム」です。
この取り組みが、いじめの未然防止や、今まさに起こっているいじめの早期発見・早期対応・早期解決につなげることが出来ればいいと思います。