【八尾】「由義寺跡」国史跡指定へ!
今年はじめに発見された道鏡ゆかりの『幻の寺』、由義寺。
発見当時の記事はコチラ
東弓削遺跡で道鏡ゆかりの『幻の寺』発見!!2月11日には現地説明会も開催されますよ
日本の正史である『続日本紀』に記載されており、存在していたことこそは明らかだったものの、その後の長い歴史に埋もれて、所在については不明なことから、幻の寺といわれるようになっていたんです。
発掘・研究が続けられていた、八尾市にある東弓削遺跡で、今年に入ってついにその存在を決定的とする「基壇」が見つかりました。
発見当時は大きな話題となり、現地説明会も開かれました。
この度その由義寺跡が国指定史跡に新たに指定されることになりました!
本日(11月17日(金))開催されました国の文化審議会において、昨年度(平成28年度)に八尾市東弓削にて発見されました『続日本紀』に記載のある弓削道鏡と称徳天皇ゆかりの由義寺の手がかりとなる貴重な遺構について、新たに史跡「由義寺跡(ゆげでらあと)」として、文部科学大臣に答申されることが決定されました。
八尾市において発見されました「由義寺跡」が、国の文化審議会答申において、新たな国史跡に指定されることとなったことに、大変喜んでいます。
発見された塔跡は、「続日本紀」に記載されている称徳天皇の発願による由義寺の塔であると考えられ、今後の発掘調査が待たれますが、平城京の副都として造営された「西京(にしのきょう)」の姿が明らかにされることに期待しています。
歴史や文化財は、地域の独自性を示すものであり、市民の郷土への愛着を育んでくれます。今回の国史跡の指定を受けまして、市民とともに保存・活用を図り、これまでまちを支える人々によって脈々と受け継がれてきた「歴史資産のまち‘やお’」のさらなるまちづくりと魅力発信に取り組んでいきたいと考えています。
(文章は田中誠太八尾市長のFacebookより)
(画像は広報やおFacebookより)
また八尾市では由義寺について詳しく学べる講座も開いていますよ。
八尾市郷土文化推進協議会 文化講演会
テーマ:まぼろしの由義寺の塔 発見
講 師:八尾市文化財調査研究会 樋口 薫さん
日 時:平成29年11月25日(土)14:00~
場 所:生涯学習センター
申込み:11月1日~17日 定員80人(申込順)
問い合わせは、八尾市郷土文化推進協議会事務局
生涯学習スポーツ課へ(TEL:072-924-3893)
まちなみセンター 講演会
テーマ:弓削道鏡の仏教と由義寺について
講 師:古代学研究会 米田 敏幸さん
日 時:平成29年11月23日(祝)14:00~
場 所:まちなみセンター
問い合わせは、まちなみセンターへ(TEL:072-924-6371)
(文章は八尾市HPより)
(画像は八尾市HPより)
現在八尾市内で国指定文化財となっているのは以下の5つ。
高安千塚古墳群 開山塚(かいざんづか)古墳
高安千塚古墳群 郡川2号墳・3号墳・3-B号墳・4号墳
高安千塚古墳群 俊徳丸(しゅんとくまる)鏡塚古墳
高安千塚古墳群 大窪・山畑(やまたけ)7号墳
心合寺山(しおんじやま)古墳
市長の言葉通り、歴史や文化財は、郷土愛着をより強くしてくれますね。
今後も研究が進んで、市民の財産が増えるといいなと思います!
由義寺跡
[map]八尾市東弓削3丁目18番他15[/map]
(カリヌーン)